🦷顎関節症(がくかんせつしょう)とは?

「口を開けるとカクッと音がする」
「顎が痛くて食事がしづらい」
「朝起きると顎が疲れている感じがする」
こうした症状はすべて、顎関節症のサインかもしれません。
顎関節症は、あごの関節や周囲の筋肉に何らかの異常が起きることで、痛み・音・開口障害などが出る疾患です。
✅ よくある症状
- 顎を動かすとカクカク・ジャリッと音がする
- 口が開けにくい、または開けると痛む
- 食事中にあごが疲れやすい・噛みづらい
- 頭痛・肩こり・耳の閉塞感などの関連症状がある
顎関節症は日常生活に支障をきたすこともあるため、早期の診断と対応が重要です。
✅ 主な原因
- 噛み合わせのズレ
- 歯ぎしり・くいしばり
- 頬杖・片側ばかりで噛むなどの生活習慣
- ストレスによる筋肉の緊張
- 顎関節や筋肉の構造的な異常
🩺 当院での顎関節症治療
当院では、痛みの緩和・機能の回復・再発予防を目的とした顎関節症治療を行っています。
🔸 1. 原因の特定
- 噛み合わせ、生活習慣、筋肉の緊張、関節の状態などを総合的に診断
- 必要に応じてレントゲンやCT、咬合分析も行います
🔸 2. 症状に応じた治療法の選択
スプリント療法(マウスピース)
就寝中にマウスピースを装着し、関節や筋肉への負担を軽減します。
生活習慣の見直し
頬杖や姿勢、噛み癖(片側噛み)などをチェックし、日常生活での癖を改善します。
咬合調整
噛み合わせに問題がある場合、必要に応じて調整を行います。
マッサージ・ストレッチ
顎周囲の筋肉をやさしくゆるめて、緊張を和らげ症状を緩和します。
薬物療法(必要に応じて)
痛みが強い場合には、消炎鎮痛剤などの薬を併用することもあります。
💡 こんな方は早めの受診をおすすめします
- あごの痛みが1週間以上続いている
- 口が指2本分も開かない
- 顎の音が大きくなってきた
- 歯ぎしりがあると指摘された
- 顔のゆがみが気になる
📅 治療期間と通院目安
- 軽度:数週間〜1ヶ月
- 中等度以上:3ヶ月〜半年程度
※定期的なメンテナンス・経過観察を含めて、無理のないペースで進めます。
✅ 予防とセルフケアのポイント
- ストレスをためない・睡眠を十分に取る
- 歯を接触させない(TCH:歯牙接触癖の是正)
- 長時間のスマホやうつむき姿勢を避ける
- 食事は左右バランスよく噛む
- 顎のストレッチを習慣にする