患者案内研修資料
自然で効果的な導入方法とコミュニケーション技術
口腔機能検診
患者案内研修資料
自然で効果的な導入方法とコミュニケーション技術
研修の目的
自然な導入
患者さんに押し付けがましくない案内方法を身につける
質問対応
よくある質問に適切に答えられるようになる
信頼関係
患者さんとの良好な関係を築きながら健康をサポート
導入フレーズ集
年代・症状からのアプローチ
「○○さん、50歳を過ぎると”噛む力”や”飲み込む力”が少しずつ変わってくることがあるんです。それを早めにチェックする”口腔機能検診”という検査があるのですが、ご存じですか?」
「最近、むせやすくなったり、食べこぼしが気になることはありませんか?そういった変化、実は”お口の老化のサイン”かもしれないんです。」
「最近、”話しにくくなった”と感じることはありませんか?舌や唇の動きも、筋力の低下で変わってくるんですよ。」
「その”むせ”が増えてきた感じ、実は”飲み込む力”が少しずつ弱ってきているサインかもしれません。一度、口腔機能を調べてみましょうか?」
健診・予防からのアプローチ
「今回の歯周病チェックとあわせて、お口全体の機能も確認しておくと安心ですよ。”話す・食べる・飲み込む”を保つための検診です。」
「最近、健康診断を受けられたとおっしゃってましたよね。実は”お口の機能の健診”もあるんです。口から健康を守る、とても大事な内容なんですよ。」
「歯がしっかりあっても、”舌”や”唇”、”飲み込み”の力が弱くなるとトラブルが出てくるんです。今のうちに予防しておきませんか?」
「これからは”歯だけ”じゃなく、”お口の機能”もチェックする時代なんですよ。新しい予防の形として、当院でも取り入れています。」
治療・補綴からのアプローチ
「入れ歯の調子はいかがですか?実は”入れ歯が合わない”原因が、噛む力や舌の動きの低下から来ていることもあるんです。口腔機能のチェックも一緒にしておくと安心ですよ。」
「インプラントや入れ歯を長く快適に使うには、噛む力や舌の動きも大事なんです。今の状態を把握しておくと安心ですよ。」
「虫歯や歯周病の予防に加えて、最近は”お口の機能”も予防する時代なんですよ。噛む・飲み込む力が落ちていないかもチェックできます。」
「今日もお口の中はとてもきれいでした!あとは、”噛む・話す・飲み込む”の力も確認しておくと、もっと安心ですね。簡単な検査で確認できますよ。」
専門用語・概念からのアプローチ
「”オーラルフレイル”って聞いたことありますか?最近よく言われるようになったんですが、”お口の衰え”の初期サインのことなんです。」
「最近、”フレイル”ってよく聞きますよね?その”前兆”として現れるのがお口の機能の低下なんです。歯科でも”口腔機能の健診”として対応しています。」
「お体の筋トレをされている方は多いですが、実は”舌”や”飲み込みの筋力”も鍛える必要があるんです。”口の筋トレ”の前に、一度測ってみませんか?」
「ご家族の介護で”食事のむせ”が気になった経験、ありませんか?実はそれ、ご本人にも関係することなんです。簡単な検査でわかりますよ。」
よくある質問と適切な回答
検査内容について
「検査って痛いんですか?」
→ 痛みは全くありません。お口の中を軽く調べるだけで、「パ・タ・カ」と言っていただいたり、簡単な動作をお願いするだけです。
「どのくらい時間がかかりますか?」
→ 約10〜15分程度です。普段の診療の中で気軽に受けていただけます。
「パタカって何ですか?」
→ 舌や唇の動きをチェックする検査です。「パ・タ・カ」をできるだけ早く連続で言っていただきます。
費用・頻度について
「保険はききますか?」
→ はい、医療保険が適用されます。通常の診療の一環として受けていただけます。
「どのくらいの頻度で受けるべきですか?」
→ 年1回程度が目安です。定期検診と合わせて受けていただくと効率的です。
「治療じゃなくても検査だけでもいいの?」
→ もちろんです。予防のための検査ですので、症状がなくても受けていただけます。
症状・必要性について
「むせるだけで異常なんですか?」
→ むせは”飲み込む力”が弱ってきているサインの可能性があります。早めに確認しておくと安心です。
「まだ食べられるけど、受けた方がいいの?」
→ 症状が出る前の「予防」が大切です。機能低下は徐々に進むので、早期発見が重要なんです。
「誤嚥の予防になるんですか?」
→ はい。飲み込む力や舌の動きを評価することで、将来の誤嚥リスクを予防できます。
結果・対応について
「結果が悪かったらどうすればいいの?」
→ 口腔機能向上のための運動や生活指導をご提案します。多くの場合、改善可能です。
「オーラルフレイルって治るんですか?」
→ 早期発見・早期対応で改善が期待できます。適切な訓練で機能回復を目指せます。
「検査結果はもらえますか?」
→ はい、詳しい結果をお渡しします。かかりつけ医やご家族との共有にもお使いいただけます。
研修時の重要ポイント
コミュニケーションの基本
- 押し付けない:あくまで「ご提案」というスタンス
- 興味を引く:患者さんの関心に合わせた切り口を選ぶ
- 将来への安心:予防効果を分かりやすく説明
- 具体例の活用:「パタカ」の意味など、図や例えを使用
対象患者の理解
- 高齢者:加齢による機能低下への不安に寄り添う
- 中年層:予防意識の高い層への的確なアプローチ
- 症状のある方:困りごとと検査の関連性を明確に
- 治療中の方:現在の治療との相乗効果を説明
実践チェックリスト
準備段階
案内時
フォロー
成功のカギ
患者さん目線
相手の立場に立った思いやりのある案内
知識の共有
正確で分かりやすい情報提供
信頼関係
長期的な健康パートナーとしての関係構築
患者さんの健康と笑顔のために、
心を込めたコミュニケーションを心がけましょう